コラム
2024.12.02
マイナ保険証シンポのご報告
兵庫県弁護士会と兵庫県保険医協会の共催でマイナ保険証に関するシンポジウムが開催されました。
リアルとWEBを合わせて100名程の参加者でした。このシンポジウムのコーディネーターは私がつとめさせていただきました。
ジャーナリストの斎藤氏からは、監視社会のリスクについて、事実を踏まえた説得力のあるお話をお聴きしました。
兵庫県保険医協会理事長の医師西山裕康氏からは、
医療の現場の混乱や推進派述べるメリットが殆どないことを根拠を示してご説明頂きました。
弁護士坂本団氏からは、マイナ保険証の仕組みや根拠法等を踏まえ、一本化の必要がないことをわかりやすくご指摘いただきました。
12.2以降、現行健康保険証の新規発行は停止されますが、
マイナ保険証でなくても、これまでどおり受診できます。
最近は、処方箋薬局で当然のようにマイナンバーカードの提示を求められたり、アルバイト先からマイナンバーカード提出を求められたり、
一見、提出しないとダメなの?!と思わされる場面に遭遇しがちです。
どうしてもマイナンバーの提出が必要なら、マイナンバー記載の住民票と身分証で足ります。
法律上、マイナンバーカードは使いたくない人は使わなくてよいのです。
シンポを通じ、私たちがマイナ保険証を使うことでどんな社会を目指すことになるのかを考えるよい機会となりました。
弁護士 野田倫子