事務所ニュース

◆バックナンバー

2013年


入所挨拶

2013夏号事務所ニュースより

弁護士 守谷 自由

皆様はじめまして。守谷自由と申します。

当事務所に入所して早や半年が過ぎました。

私は、今年で弁護士3年目となります。昨年まで兵庫県豊岡市にある豊岡合同法律事務所でお世話になっていましたが、今年から縁あって神戸あじさい法律事務所に移籍しました。

弁護士3年目となりましたが、「慣れた」ということはなく、日々困難な法律問題に直面し、多種多様な問題に頭を悩まし、悪戦苦闘する毎日です。日々自己研鑽を重ねて、より一層皆様のお力になれるよう頑張りたいと思います。

趣味は、コーヒーです。毎朝、違う産地の豆を挽き、味を楽しんでいます。家族にも振る舞いますが、あまり理解は得られておりません。最近なにか運動を始めようと思い、一念発起してロードバイクを購入し、休日には、河川敷を自転車に乗り走っています。

もっとも、まだ「趣味」とは胸をはって言えないレベルで、天気がよくないと乗りませんし、非常にスローペースで走っているため、他のロードライダーにどんどん抜かされています。気楽に、長く続けたいと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。


「過労死防止基本法」署名 351名から2278筆もの返送が

2013夏号事務所ニュースより

事務局長 田付 宣雄

昨年の夏季号ニュースでお願いしました「過労死防止基本法」制定をめざす署名運動にはこれまでにない多くの方々からの返送があり深く感謝しています。全国100万目標に対して6月で43万6千筆を突破し国会への強い圧力になりつつあります。日本から過労死という悲劇をなくすために、今後も運動へのご協力をお願いいたします。


三田事務所開設2周年記念行事

2013夏号事務所ニュースより

弁護士 増田 正幸

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2011年4月に三田事務所が開設されて2年が経過しました。少しづつ地域のみなさんにも事務所の存在が知られるようになりました。

去る5月12日、事務所開設2周年を記念して三田駅前のキッピーモールで講演会と弁護士による法律講座を開催しました。記念講演には「年越し派遣村」など「貧困問題」への取り組みで有名な湯浅誠さんをお迎えして、「みんなで考えよう『この国のかたち』」と題して講演をしていただきました。講演には、三田友の会や市会議員のみなさんなど多くの人の協力のおかげで200名を超える参加があり、椅子が足らないくらいの大盛況でした。

湯浅さんは、企業や行政に頼っていては決して地方はよくならない。地方を活性化させるのは、地域の住民一人一人であり、行政に住民が参加するのではなく、住民の取り組みに行政を参加させることが必要で、そのためにも地域の住民が創意工夫を蓄積しないといけないということを強調しておられました。「維新の会」のような平和憲法や民主主義に対する公然たる攻撃が強まっている今日、誰かに頼るのではなく私たち一人一人が自分の頭で考えて、自分の権利や生活を守るという決意が求められていると感じました。

記念講演の後に行われた法律講座(家族・相続、成年後見、悪徳商法の3講座)も併せて70名を超える方々に聞いていただきました。

記念行事に参加していただいたみなさん、記念行事の開催のためにご尽力いただいた皆さんにはこの紙面で改めてお礼を申し上げるとともに、三田市及び周辺地域のみなさんのくらしと権利を守るためにこれからもがんばろうと決意を新たにしました。

弁護士による法律講座

参加者の感想

あじさい法律事務所がこの三田に開設されて2年、その記念集会の成功に向けて実行委員の一人として準備にたずさわりました。当日は予想もしなかった200名の参加者で会場は一杯になり、事務所が三田に少しづつ根づいている感じで本当に嬉しく思いました。

期待していた特別記念講演の湯浅誠さんの話しは、大きな声で持論を叫ぶのでなく淡々とした語り口でしたが、その中で、分かり合える人ばかりが分かり合っていても世の中は変わらないこと、相手に合う言葉で話さないと分かり合えないのではないかと話されたことが、静かに背中を押されたように受けとめました。

松岡信枝

演壇に立つ湯浅誠さん

記念集会で講演をされた湯浅誠さんの内容から非常に考えさせられるものがありました。一つは、様々な大衆運動をする場合、賛同して集まる人たちの理解を得るのはたやすいが、重要なことはそこに集まらない人の理解をどうやって得るのか、これが出来れば多数派になっていくということ、また三田のような地方都市は都心部と比べても経済や人口高齢者など様々な問題が早く進む。早くから問題を抱えているということは、その解決のための取り組みも真っ先に取り組める。そのような先進的な例は地方都市、それも僻地に多い。先進事例と言われると大都会の方が多そうに感じていたが話しを聞くと納得できる。その他貴重な話しを聞けたことに感謝したい。あじさい法律事務所の2周年の企画は内容的にも非常に素晴らしかった。

市会議員 長尾明憲


三田事務所開設2周年記念企画 記念講演とくらしの法律講座

1部 記念講演
演題 みんなで考えよう「この国のかたち」
講師 湯浅誠

講師プロフィール
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。反貧困ネットワーク事務局長。
2008年から9年の年末年始に日比谷公園で行われた「年越し派遣村」では村長を務める。元内閣府参与。現在は大阪府在住。
貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」を告発するなど貧困問題に正面から取り組んでいる。さらに市民が自由に発言し活動出来る社会の実現をめざして精力的に活動を続けている。

2部 くらしに役立つ法律のお話し(3会場で開催)
■家族や相続をめぐる暮らしの知恵 - 弁護士 桑原至・弁護士 坂本知可
■老後に備えて「成年後見」を -- 弁護士 瀬川嘉章・弁護士 守谷自由
■悪徳商法から身を守ろう(消費者被害) -- 弁護士 増田正幸・弁護士 和田壮史

日時
5月12日(日)13時から16時30分

場所
キッピーモール6階
三田市駅前町2番1号
神鉄三田駅 JR三田駅から徒歩1分(下記地図をご参照ください)

参加自由(参加費無料)
定数にかぎりがありますので会場が一杯になり次第、お断りする場合があることをご了承下さい。

主催
弁護士法人 神戸あじさい法律事務所・三田事務所

協力
くらしと権利を守る三田友の会


事件報告 レッド・パージ被害者の願い、控訴審でも認められず

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 佐伯雄三

1 レッド・パージとは、一般的には1950年に共産党員やその支持者がそのことを唯一の理由として、勤務先たる企業、国の機関から解雇・免職処分されたことをさしますが、神戸在住の3名(内2名は90歳をこえています)が、国を被告として訴えていた国家賠償請求訴訟では、国が解雇・免職処分後もレッド・パージ被害者を社会から抹殺しようとする一連の政策全体をレッド・パージととらえ、国はこれによって被害を被った3名に対し損害を賠償するよう求めてきました。

しかし、大阪高裁も2012年10月24日に一審同様3名敗訴の判決を下しました。裁判所は、またしても、思想信条の自由を乱暴に踏みにじる憲法違反の人権侵害の事実に目をつむりました。

2 控訴審では、日弁連が「国はレッド・パージ被害者を救済すべきである」と勧告したことについても、「検討の有無については承知していない」という不誠実な対応をしていたことも明らかとなりました。

3名は、講和条約発効後、ただちに公職追放が解除された戦争犯罪者の事例と比較すれば、レッド・パージ被害者に対して何らの措置がいまだ取られていないその理不尽さは一層明らかであると訴えましたが、控訴審判決でも無視されました。

3 3名は上告し、裁判所の判断にかかわらず、人権侵害が放置されていいわけはなく、多くの国民世論を背景に被害回復の措置が早期に実現されるべく高齢にもかかわらずがんばっています。

皆さまのご支援をお願いします。


三田事務所たより 事務所近況

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 増田正幸

三田事務所に常駐になって半年が経過しました。

まだ土地柄もよく把握できていませんが、一方で山林や農地に関するご相談があり、他方で交通事故、離婚、負債など都市部に典型的なご相談も多く、神戸事務所とはちがった多様なご相談があるように思います。

三田は神戸地裁・家裁本庁の管轄となっていますが、神戸市内の裁判所まで1時間以上かかり不便です。神戸や大阪の市街地にも近いようで遠いために、法的なサービスという点ではまだまだ行き届いているとはいえません。

気軽に足を運んでいただけるような地域の拠点として、三田事務所が定着するよう所員一同がんばりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


三田事務所と「三田友の会」

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 増田正幸

「三田友の会」について紹介します。

三田市には26年前に結成された「暮らしと権利を守る三田友の会」という自主的な組織があります。現在では会員数は数百名を越え、会員だけでなく三田市や近郊の住民の方々の暮らしや権利を守る活動を長年にわたり地道な活動を続けています。

その活動の一環である、毎月1回の無料法律相談を受け持っているのは当事務所の弁護士です。三田事務所が出来た後は、会場を当事務所に移して行うようになりました。また、毎月発行される「はがきニュース」の『法律一口メモ』も、会員さんから好評を得てきました。

友の会は、現在も三田民商や新日本婦人の会、共産党その他民主的な団体とも協力しあって活動しており、三田では当事務所と「友の会」は車の両輪として、地元の方々の暮らしや権利を守る身近な相談相手の役割を果たしています。友の会の事務局長(川東誠市さん)は行政書士で、かつて法律事務所の事務員をされていたこともあります。

今後も協力し合って活動を続けて行きたいと思います。

友の会の無料法律相談
毎月第3木曜日 午後6時から8時
会場/神戸あじさい法律事務所三田事務所
ご予約は/電話0795-63-3130


被災地地訪記

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 深草徹

昨年10月6日から8日まで、当事務所の弁護士、事務局9名で、福島県南相馬市と宮城県石巻市を訪れ、現地視察をするとともに被災者との交流をしてきました。

初日は南相馬市。人口約71000人。平成の大合併で、小高町、鹿島町、原町市が合併して誕生しました。福島第一原発の北方、沿岸部から山間部にまたがる地域にあり、今も、小高区、原町区、鹿島区(南から順番)、と行政区割りがなされています。

地震、津波の被害に、原発事故の追い打ちを受け、市域と人々は分断されています。

私たちは、日本共産党市会議員らの案内で、居住制限区域内に入り、福島第一原発から10キロ圏近くまで見てまわることができました。ここではいまだにガレキの撤去もできず、3.11直後の惨状をさらしています。原発事故の罪の大きさはいかばかりでしょう。常磐線小高駅前。その駐輪場には、避難指示当日、朝、通常通り通学した高校生らの自転車数十台が、そのまんまに置かれていました。南相馬市は、復旧さえもまだ始まっていないのです。7万名以上の市民のうち、まだ4万数千名しか戻っていないとのこと。人々の苦悩は続いています。

二日目は石巻市。ここではおおむねガレキの撤去は終わり、これからの復興の在り方をめぐり、さまざまな模索が始まっていました。しかし、市域の10パーセントが津波に流され、東日本大震災による死者・行方不明者の5分の1が石巻市民であったという激甚被災地ですから、なかなか大変なことです。

被災者の自主的な運動も始まり、当日、被災者団体の結成総会に出席し、激励と連帯のあいさつをする機会を与えられましたので、仮設住宅、孤独死、災害復興公営住宅など阪神・淡路大震災の経験からくみ出すべきことをいくつか訴えることができました。お上の沙汰待ちでは、被災者は救われないのです。

災害救助法によると、未だに、災害救助はほどこしであり、復旧、復興はお上の施策であるという古色蒼然たるものです。今こそ、被災者の権利としての緊急救助受給権、原状回復権を認め、復旧・復興への被災者の参加システムを作り上げていかなければなりません。東北大震災の被災者が、阪神・淡路大震災の被災者運動を引き継ぎ、全国の支援を受けて、闘うことによって、その展望が開けるのだと思います。

石巻の津波被害中心部に建つ慰霊碑

石巻住まい連結成総会にて

常磐線小高駅前・自転車置場

印刷機器が使えない中、手書きで発行された石巻日日新聞

南相馬市・ひっそりとした商店街


大震災から1年半を経て……

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 坂本知可

10月6日から8日にかけて、当事務所の有志で、東日本大震災の被災地を訪問してまいりました。一日目は原発事故の被害に苦しむ福島県南相馬市を、二日目は津波による被害が甚大であった宮城県石巻市を訪れました。

大震災から1年半を経過した現在もなお、被災の状態は継続していました。

南相馬では、福島第一原発から十数キロの地点まで行きましたが(この地域は、現在は、立ち入りは自由であるが寝泊まりは禁止されているという地域でした)、そこは一年半前から時が止まったような状態でした。倒壊した家屋、津波で田畑に流れ着いた車や船、あらゆる物がそのままの状態で横たわっていました。そして、人気がなく静かな商店街。この町が再生するためにはどれ位の時間を必要とするだろうか、人々が大切な故郷に戻れる日はいつやって来るのだろうかと気が遠くなる思いがしました。

石巻では、家屋などの建物が津波によって流され一面原っぱとなっている場所が多く見られました。膨大な量の瓦礫、廃車処分せざるをえない車等が町の数カ所に積んでありました。その様子から今回の津波の破壊力の大きさを感じました。高台となっている日和山公園には平和で穏やかな時間が流れていましたが、一方でそこから見える景色には津波の残した傷跡が広がっていました。

南相馬と石巻。どちらもいまだ震災の傷跡を大きく残していましたが、その中で現地の人々は故郷の復旧・復興を目指し、力強く地道な活動をされていました。

一年半を経て被災地を訪問する機会を持てたことは大変有意義でした。被災地訪問を経て、被災地のために自分に出来ることはなんだろうかと考えてみたとき、まずは、被災が継続していることを決して忘れないことだと思います。そして、法曹としての支援はこれからが本番となってくるだろうと思います。わずかなことでも、自分自身に出来ることを見つけて行きたいと強く思っています。

共産党石巻市議・庄司慈明氏と


神戸マラソン 再び!

2013新年号事務所ニュースより

弁護士 桑原至

昨年に引き続き、今年も神戸マラソンを走りました。人生2度目のフルマラソンです。

前回はろくに対策を練らず勢いに任せて突っ込んだせいで、一応ゴールはしたものの、完全にフルマラソンの洗礼を受けた格好になりました。その分、今年は意気込みが違います。前回の悔しさを胸に、「4時間以内での完走」を目指して7月から本格的に練習を開始しました。練習内容やランニングフォームも見直しました。昨年とは比べ物にならないほど力が付いていることが実感でき、順調そのものでした。

しかし好事魔多し。練習の疲労がピークに達した本番1ヶ月前に、左足首と右足靭帯を立て続けに痛めました。11月はほとんど練習ができず、結局大会当日まで怪我は完治しませんでした。

本番には、「行けるところまで行こう」とリタイア覚悟で臨みました。予想通り、序盤で早くも右足の故障箇所が痛み出しました。距離を重ねるにつれ痛みは増します。しかし、沿道の応援者。特に、2キロ地点・折り返し地点・34キロ地点・ゴール地点まで応援に来てくれた事務所のメンバーや家族の声援に励まされ、右足に大きな痛みを抱えながらも、一度も歩かず、気持ちを切らすことなく走りきることができました。ついでに、「4時間以内での完走」というささやかな目標も達成できました。応援ははかりしれないパワーを与えてくれたのです。

マラソンは孤独な競技と思われがちですが、ランナーは周りの応援に支えられ、その想いと一緒に走ります。決して孤独なんかじゃない。…といったクサい台詞の一つも言いたくなるような素晴らしい経験ができた、そんな大会でした。

マラソンは奥が深い。いよいよのめり込んでしまいそうです。

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